冬になると太りやすい理由と対策

〜12月の体を守るための習慣づくり〜

12月に入り、気温がぐっと下がってくると、

「なんだか体が重い」「体重が増えてきた」

そんな声が増えてきます。

冬はイベント・食事会・忘年会など、食生活の乱れが起きやすい季節。

しかし、実はそれ以上に “冬という季節そのもの” に太りやすい理由が隠れています。

今回は、冬に太りやすくなるメカニズムと、

この時期に無理なくできる対策法をお伝えします。

冬太りが起きる3つの大きな理由

1. 代謝が下がるわけではなく、“活動量”が下がる

「冬は代謝が落ちるから太る」と思われがちですが、

実は体は寒くなると体温を保つためにエネルギーを使うので、

基礎代謝はむしろ上がることがあります。

しかし一方で、

• 外に出なくなる
• 運動量が減る
• 体を動かさない時間が増える

など、「活動量」が大きく低下します。

結果的に、消費カロリーが減って太る という流れができてしまうのです。

2. 体が“ためこもうとする”冬モードに切り替わる

動物と同じように、人間の体も冬になると

エネルギーを蓄えようとする性質 があります。

寒さや日照時間の減少により、自律神経やホルモンの働きが変わり、

• 食欲が増える
• 炭水化物・甘いものが欲しくなる
• 脂肪を燃やす働きが弱くなる

といった「冬仕様」になるため、同じ食事量でも太りやすいのです。

3. 食事のイベントが増え、カロリーがオーバーしやすい

12月は、

• 忘年会
• クリスマス
• 年末のごちそう
• ケーキ・お菓子を食べる機会の増加

など、「食べる理由」が多い季節。

しかも冬はこってりしたもの、温かい料理、濃い味の食事に自然と手が伸びます。

特に冬は、食事量に対して「満腹感」を感じにくく、

気づけばカロリーがオーバーする傾向にあります。

冬に太ると起きる体の不調

冬太りはただ見た目の問題ではなく、

• 体が重くなる
• 肩こり・腰痛が悪化
• 冷えが強くなる
• 呼吸が浅くなる
• 胃腸の調子が乱れる
• 睡眠の質低下

など、全身の不調につながります。

特に、脂肪が増えると筋肉の動きが悪くなり、

治りの悪い肩こり・腰痛 を生むケースも少なくありません。

冬太りを防ぐ“今日からできる対策”

1. 朝に“体を温める習慣”を入れる

冬は朝から体温が上がりにくく、代謝が動き出しにくい状態。

そのまま活動すると、1日を通して消費エネルギーが下がりやすくなります。

おすすめは…

• 白湯を飲む
• 朝日を浴びる
• 首・お腹・腰を温める
• 軽くストレッチ

これだけでも、体のスイッチが入りやすくなります。

2. 「歩く量」をあと10分だけ増やす

運動の内容よりも、まずは “日常の活動量” を増やすことが大切です。

目標は

1日10分のプラス歩行。

• 一駅分歩く
• いつもより遠回りする
• 階段を使う

など、簡単な方法でOK。

これだけでも冬太りの予防効果は十分あります。

3. 食事は“最初のひと口”を意識する

冬は食べ始めると食欲が止まらなくなるケースが多いので、

最初のひと口だけで体の反応が変わります。

おすすめの食べ方：

• 野菜や汁物 → 先に入れる
• 温かいスープ → 胃腸を守る
• よく噛む → 食べすぎ防止

冷たい飲み物・冷たい料理を先に摂ると、

胃腸が冷えて消化力が落ち、太りやすくなります。

4. 夜は“食べる量の調整”を意識するだけでOK

冬は夜に食べたい気持ちが強くなる時期ですが、

完全に我慢しようとすると逆にストレスで食欲が増えることも。

無理な制限よりも、

• 炭水化物の量を少し減らす
• 揚げ物を避け、温かい料理を選ぶ
• 22時以降の食事を控える

など「軽い調整」が有効です。

5. 入浴習慣で“冷え太り”を防ぐ

冷えは冬太りの最大の味方。

入浴は体を温め、血流と代謝のスイッチを入れます。

• 38〜40℃
• 10〜15分
• 深呼吸しながらゆっくり浸かる

これだけで、消化不良・むくみ・冷えが改善し、

「痩せやすい体」に変わります。

冬太りを防ぐ鍵は“完璧を目指さないこと”

12月は誘惑が多い季節。

そんな中で完璧な健康生活を目指すと、逆にストレスや反動が強くなります。

大切なのは、

• “少しだけ”活動量を増やす
• “少しだけ”食べ方を工夫する
• “少しだけ”体を温める

という 小さな積み重ね です。

冬に太らない人は、

派手な努力よりも、こうした“微調整”が上手です。

まとめ

冬に太りやすいのは、意志が弱いからでも、だらけているからでもありません。

季節が体をそのように変えているだけなのです。

だからこそ、

「冬仕様の生活」から

「冬に対応できる生活」へスイッチを入れることが大切。

12月は体調を崩しやすい時期でもあるため、

今日からできる小さな習慣を一つだけでも取り入れてみてくださいね。